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プラセボの部屋


[3] 臆病な二人
詩人:プラセボ [投票][編集]

気がついてしまって
もう
随分時間は過ぎた。

僕たちは
見つめ合っているのに。
それ以上の言葉を見つけられないままで。


手を伸ばせば届く距離は
ものすごく遠くに感じて。
躊躇ったまま後ろに隠した。


あと一歩が
踏み込めないんだ。


晴れた空の
右上で。

神様はそっと 笑っていたような。

2008/09/04 (Thu)

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