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高級スプーンの部屋  〜 投稿順表示 〜


[470] 擬似餌に群像
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恋を拾ったり
愛を失ったり
忙しなく恋愛しては
傷物の唄を歌う

そんな彼女の唄は

分かる分かると
共感されたり
分かってないと
批評をされたり
十代後半の彼女に
善くも悪くも
彼等は夢中で

世間の意見を
知ってか知らずか
彼女は唄を歌う
終始
恋に落ちて
愛に泣いて
せかせかせかせか
恋愛唄ばかり創作ってる

同じ自分が自分以外に
3人居る世界なら
切り取った肉片の
それぞれ一小節だけを
読んでみれば
ほぼ全人類が
僕や私に
何かを感じたとか言って
当て嵌まるんじゃないの

でも
気持ちが違うんだって
それはメロディに乗って
辿り着く先の
彼等の耳の奥に
何処まで通じると
言うんだろう

無理しない程度に
演技して
時々手を抜いて
ボロを出してみて
経験談の自己唄を
歌い尽くせば
いつしか
恋も愛もフリになってる
それでもまだ歌うんだ

そういえば
彼女の唄ってさ

どっかで聞いた事がある
そのセリフも
どっかで聞いた事がある
現在を紐解けば
彼等は口々に
好いた惚れたって
飽きた駄目だって
やっぱり釣られてる

だけど
ホントは彼女って

言わない
やっぱやめた

2006/01/07 (Sat)

[471] お前に持たせるスプーンは無ぇ
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なんとなく
持つ気がしなくて
使わなかった
でも
なんとなく
持ってみたら
割と使い易かった

未読のメッセージは
どんなに
アナタ好みの
内容だったとしても
なんとなく
気乗りがしないと
なんとなく
読む気がしないもの

そんなんで
一度横切ったら
二度と出会わない
モノだってあるから
分からないな
さて
どうしたものか

スプーンを使って下さい
スプーンを使って下さい

スプーン売りの青年は
平面の向こう側で
スプーンを売っている

活きているのかい
降らせた多くの詞は
想いを沢山
詰め込んだ作品となって
向こう側に並んでいるか

使えるスプーンを
作れているのか
青年はスプーンを
スプーンをスプーンを
スプーンを売って
たまに
フォークを投げて
また
スプーンを売ってるんだ

タイトルとは正反対だ

2006/01/08 (Sun)

[472] ただ
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なんだか面白すぎて
笑い声が外に漏れた
あまりに自然で
シンプルで
胸の中心より左側に
上手いこと浸透して
重たいんだ

究極を軽く超えた
言葉の羅列だって
慣れてしまうと
平凡な唄になっちゃって
なんちゃって
いつ聴いたって
良いものはイイんだよ

ただ

今の僕にだけ最高です
今の僕にだけ最適です

ありきたりなんだけど
ただそれだけなんだけど

さっきから僕は
震えが止まらない
笑いも止まらない
そんな唄もある
救いはないけどね

2006/01/08 (Sun)

[473] ねぇ
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才能なんて無いんだろう
言葉を吐くだけなんだろ

席を譲ってくれないかい
僕だって上手く歌いたい
もっと上手く表現したい

ちょっとだけでもいい
代わってくれないかな
僕にも少し歌わせてよ
心に伝えられる歌声で
少しの間でも良いから
僕に貸してくれないか

ねぇちょっとだけだから
僕には才能が無いから
ねぇ少しだけだから
お願いだから
ねぇ

2006/01/08 (Sun)

[474] 白く
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白く白く

一日がずっと
続けばいいのに
切り離せない明日を
予定に入れたくないな

白く白く

お祭りの後の祭り
一人で家路に着くまで
少しだけ楽しくて
少しだけ寂しくて
このまま今日が続けばな

白く白く

眠りたくないよ
分かるでしょう
私は

白く白く
白く白く

記憶は洗われて
白く白く

白くなって

2006/01/08 (Sun)

[475] 作・演出スプーン
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朝読んだ新聞の
四コマ漫画って
どんな話だっけ
僕の作品も
そんな風に
雪より早く溶け去って
残らないんだけど

夜は何
夜って何
何をする為にあるの
息を吸って
息を吐く
過剰摂取しないように
かかる音楽
耳に入らない
そんな時は
どんな時だ

とりあえず寒いんだ
寒いから暗いんだ
感覚だけの辻褄合わせ
デタラメだ
ああそうだ
デジタルな
デタラメを吹いた

朝読んだ新聞の
四コマ漫画って
どんな話だっけ
僕の作品も
そんな風に
雪より早く溶け去って
残らないんだけど
どんな内容だっけ

2006/01/09 (Mon)

[476] 白ませない夜
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陽の光
この眼に
視えてくると
朝って言うんだ
へぇそうなんだ

この時間はダメだ
何を言っても
飲み込まれてしまう
こんな時に限って
君は実家に帰ってる
大変だなんて知らないで
今頃スヤスヤ眠ってる
それで良いのか
その方が良いかな

ループする
寄生する
奇声は規制して
麻痺しちまって
度が過ぎそうになる度
ベランダに出て
外の風に当たってさ
ここ都会でだって
新鮮な空気を
吸ってやって
夜も白んできた
悪い意味で気持ちも
明るくなってくる狂う

参ったな
五十歩百歩後退さって
部屋は夜へと逆戻り
カーテンはもう開かない
光を遮断するタイプだから
効率よく廃れていく
分かるようん
よく分かるよ

跳ね上がった分だけ
ひどい暗さだ
お前蛍光灯なんだろ
照らしてくれよ
さっきから全然
当たってないから
避けんなよ
ざけんなよって
いつの時代だ

今はもう昔
未だ閉じたまんま
夜はこれからが
本番らしいから
携帯の電源を切った
君が居なくて
本当に良かった
そう思いたいね

2006/01/09 (Mon)

[477] さぁ凪
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もう少しなんだ
必ず完成させるから
ちょっと待ってくれ
他を見ててくれ

最近は無料でだって
ある程度は楽しめるでしょ
それにアンタ割と
金持ってんじゃん
さぁどうぞ
ご自由に
風の吹くまま
気の向くまま
進展するまで
こっちを見ないで

こんな気持ち
分かるでしょう
あの人も歌ってた
ねぇちょっと
分かんないの
もうダメなんだって
面白くないから
これ以上
やめて見ないで

土の中じゃあ
専用の防空壕から
地上に向かって這い
ハイになって
ハイ先生!
はいそこの
普段は根暗な君
ハイハイだけが頼りです
はい不正解

お便り貰いました
東京都足立区に
お住まいのペンネーム
殻の中は以外と
寒いさんからのリクエスト
「今は見ないで」
はいストップ
やめて曲かけないで

やめてかけないで
ドロドロなんだまだ
ご飯の上に落として
食べるつもりなの
マズイよとてもマズイよ
もういいや
疲れたよ
好きにするといい

風に舞う
空を飛ぶ
どんな綺麗な形容も
不似合いな格好をも
美しいと思えた瞬間
瞬間に君は
顔を輝かせて笑った
それならいい
それならさ
見てもいいや
さぁ

2006/01/09 (Mon)

[478] 冬の午前二時四十五分
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かすれた声
かき鳴らすギター
どちらも無い夜
その方が
切ない時もある
なんでかな

自分を傷付けなかった
笑ったし泣かなかった
なのになんでかな
幸せな気分になれない

上手くいかないね
せっかく良い方向に
回り始めたと思ったのに

独りになった夜も
もうじき終わる
振り返る事もなく
力なく尽きていく

冬の声は
とても静かで
聞こえないくらい
とても静かで

あぁ、夜が

終わる

2006/01/10 (Tue)

[479] 離脱して再接近
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雲を掴め
己を掴め

空には何もない
僕には何もない

何がどうあれ
とにかく進め

2006/01/13 (Fri)
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