ホーム > 詩人の部屋 > 高級スプーンの部屋 > 新着順表示

高級スプーンの部屋  〜 新着順表示 〜


[315] Auto
詩人:高級スプーン [投票][編集]

吐いた
吐けなくなっても
吐き出した
もう何も出ない
それでも
指を突っ込んで吐いた
何がしたい
とにかく吐きたい
全部吐き出したい
血が出た
痛い
涙も
吐いた
吐いた
肝心なものが
出てこない
こんなに吐いても
どんなに痛めつけても
吐き出せない
何だ
出てこい
これ以上
苦しみたくない
洗面台が
赤く染まるから
水を出して
綺麗に流した
吐いても
吐いても
吐き出せない
居なくならない
存在があるから
吐き気が収まらない
吐きそうだ

吐いた

2005/09/11 (Sun)

[314] RAGNAROCK
詩人:高級スプーン [投票][編集]

戦え戦え戦え
それが全てだ
戦え戦え戦え
そして全てを壊せ

大爆発で
散々に塵になった
残骸の名は宇宙
終わってしまった
世界の切れ端は
意味も亡く
意義を探しては
未だ広がり続ける

戦え
他に何がある
僕らには
理由など無い
必要など無い
お前の存在には
始めから何も
無い
戦え

戦って戦って戦って
そして全てを失って
戦って戦って戦って
それでもまだ戦って
事切れた運命に
黄昏れても無駄だ
騙されるな
間違えるな
神々は死んだ
答はもう還らない

戦え戦え戦え
それが全てだ
戦え

2005/09/11 (Sun)

[313] たらたら
詩人:高級スプーン [投票][編集]

さようなら
さようなら
さようなら

さようなら
さようなら
さようなら
さようなら
さようなら

何度唱えて
解けるのか
未練の呪い
いつまでも

2005/09/10 (Sat)

[312] 無機質さん、いらっしゃ〜い
詩人:高級スプーン [投票][編集]

やぁ
こんばんは
待っていたよ
こんな夜遅くに
突然呼び出して
悪かったね
どうしても君に
聞いてほしい事が
あったんだ
さぁさ
上がってくれよ
汚い部屋だけど
何も無いより
マシだろ
なら僕を
呼ぶなって?
そんな顔してる
気がするのは
気のせいかな





はじめから
分かっていた
はずなのに
どうしてこうも
苦しくなるのだろう
どんな
無機質なものでも
自然と魂が
吹き込まれ
意志を持つ
可能性があって
たぶん僕の
思い込みか
何かな
気もするけれど
さっきまで
無表情というか
顔すらなかった
場所から
僕に似た顔が
写って見える
そうにしか
見えなくなったら
終わりだ
残念だけれど
お別れだ
冷たいかもしれないが
君にはもう
何も話せないから
ありがとう
それじゃあ
また今度
なんて
ある訳ないか
さようなら

2005/09/10 (Sat)

[311] 二次元ポケット
詩人:高級スプーン [投票][編集]

平面の奥を
覗き込めば
やたらと粘る
街があった
散策していると
出会ったのは
白い箱を持った
黒装束の集団
通りの端から
僕は見ていた
悲しい気配を漂わせ
過ぎていく一行
その中の数人が
立ち止まり
離れていく列を
よそに僕を見た
怖かった
でもなんだか
興味が湧いた
その数人の元に
おそるおそる近付いた
彼らは全く
動かなかった
一つだけ
分かったのは
彼らが見ていたのは
僕じゃなくて
僕の立っていた
場所だった
さわってみても
蹴ってみても
何をしても
動かなかった
興味を無くした僕は
お腹も空いたし
そろそろ元の場所に
帰る事にした
変だな
帰れない
何か重たい
知らぬ間に僕は
白い箱を持っていて
黒い装束を着ていた
その僕が
こちらを見ていた
先程の彼等は
消えていて
僕の立っていた
場所の先にある
いま僕の
立っている場所を
僕は見ていた
帰ってきたのは
僕の方なのに
取り残された
気がするのは
何故だろう
画面の向こうに
立っていた僕は
踵を返して
僕の前から
姿を消した
僕を置いて
何処に行ったんだろう
悲しい気配だけ
消えずに残った
僕が僕を忘れて
眠るまで

2005/09/10 (Sat)

[310] ちぢ恋B
詩人:高級スプーン [投票][編集]

つかそれ
お前の毛ちゃうんかい

ひどいですね
僕のはこんなに
気持ち悪く
縮れてないですよっ

気持ち悪いて
それ私に対して
失礼ちゃうんか

ようやく
認めましたね
これが自分の
ちぢれ毛だと

認めてへんから
私のん
そんな縮れてへんし

だったら
見せて下さいよっ

なんでやねんっ
見せるかアホ
さっきから
お前
なんでそんな
強気やねん

なぜなら
アナタが好きだから

答になってへんから
お前しばくぞ
コラァ

えっ
一緒に
お茶でも
しばいてくれるんですか
やったぁ

アホかボケ
しばく言うんは
どつく言うこっちゃ

先程から
暴言ばかり
吐きすぎですよ
僕も一緒に行くんで
自首して下さい

だから
なんでやねん

君のハートを
逮捕する

疲れた
もうええ
好きにせえや

いいんですかっ
ヤッタァ
ナンパ大成功!

ナンパやったんかい

2005/09/09 (Fri)

[309] 縮れた恋の毛大作戦A
詩人:高級スプーン [投票][編集]

それより
僕と
踊りませんか

なんでそんな
展開になんねん
強引過ぎにも
ほどがあるわっ

ふふっふー

夢の中でっ

言うてる場合か
アホ
殺すぞ

僕を
脅す気ですか
警察に通報しますよ

いやいやいやいや
通報してんの
ウチやから
何いきなり
立場
逆転させとんねん

それが嫌なら
付き合って下さい

いやだから
意味分からんから
お前

僕にも
分かりませんよ
なんでこんなに
縮れてるのかなんて

もういい加減
ちぢれ毛の話から
離れろや

離れたら
付き合ってくれますか

うんええよ
って
んな訳あるかい

2005/09/09 (Fri)

[308] ちぢれ毛から始まる恋物語@
詩人:高級スプーン [投票][編集]

そこの
お嬢さん
落としましたよ

アラ
何かしら
ってアンタ
手に何持ってんねん

何ってコレ
見りゃ分かるでしょ
アナタの
ちぢれ毛ですよ

いや
分からんわ
お前の行動は
公衆の面前で
何言うてくさるねん

いやいや
先程
公衆の便所でね
アナタの
スカートの隙間からね
落ちたんですよ
ちぢれ毛が

いやいやいや
だから何言って
けつかるねん
つか
トイレしてるん
覗いてたんかい
ワレ

そうですね
アナタが
好みの方だったので
つい

お前アタマ
オカシイやろ
病院行けや

可笑しいのは
アナタの
ちぢれ毛の
ちぢれ具合ですよ
ホラ
見て御覧なさい
この
ちぢれっぷり

もうええわ
病院てゆうか

警察に電話するからな
待っとけや

勘弁して下さいよ
ブタ箱の飯は
まずいんで
もう食べたくありません

前科あんのかよ

2005/09/09 (Fri)

[307] 枝の折れた一本道
詩人:高級スプーン [投票][編集]

どこを向いても
歩いて行こう
そうして僕は
道を一つに狭めた

2005/09/08 (Thu)

[306] ないな
詩人:高級スプーン [投票][編集]

特に
何も
する気も起きず
唄でも
歌っていた
すると
夢中に
なって
しまった僕を
隣に居た
君はウザイって
ムカついた
そんな事
言われても

歌い続けていたら
ますます
君は
怒りだして
口を閉ざし
眠った
それでも
僕はまだ
唄を
歌っていたかったけど
横になった
全く
眠れそうに
ないな

歌声は
途切れて
君は
背中を向けた
そんな表現も
あると
自分に
言い聞かせても
納得いかずに
頭を
使っては
冴えるばかりで
次の日

なって
後悔する
癖は
相変わらず
治る
気配も
ないな

2005/09/08 (Thu)
666件中 (371-380) [ << 31 32 33 34 35 36 37 38 39 40 >> ... 67
- 詩人の部屋 -