| 詩人:高級スプーン | [投票][編集] |
逃れられないのは
背を向けるのが
嫌だからさ
戦ってるんだ
傷付くこともあるよ
嘘と本音を
バレないように混じらせて
尻尾巻いて
逃げたりもした
それでも気になって
振り返ってしまう
来た道を
皆に見つからないように
戻ってさ
喜びや悲しみと共に
再び戦場に還るんだ
休む日もある
それでも
向き合う敵が居なければ
話にならない
何もする事が無くなって
ただ死を待つばかり
怖じけづく事もある
けれど
戦う相手が居ないのは
もっと怖いよね
君が居て僕が居る
それだけで
戦う条件は揃ったもんだ
さぁ来い!
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逃れられない事に気付いて
自分から離れた
しばらくしてまた
何も無かったかのように
自分に戻った
繰り返しているうちに
事態はどんどん悪化して
もう取り返しがつかないと
思った時には
動けなくなっていた
もう少し勇気を出せば
こんな事には
ならなかったかも
しれないけれど
終わってしまった
今だから
そんな考え方も
出来るんだろう
始まってしまった
今でさえ
前に踏み出せないのに
自分自身の
首を絞める両手を
振りほどく術を
忘れてしまった
言い訳が邪魔をして
思い出せないというのも
言い訳だろう
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死体の基準教えておくれよ
今この瞬間の僕は
本当に生きているのか
人には見せない
君を記した秘密の本は
幾らぐらい出せば
手に入るのかな
見せたいけれど
見られたくない
胸のモヤモヤ
持っていても
今の僕には
要らない気がする
何曜日にゴミとして
出せばいいのかな
他の全てを捨ててまで
欲しいものなんて
迷信じゃないの
真実すら疑ってしまう
この僕自体を
誰か晴らして
考えるよりも先に
君を抱きしめたいと
思ったかどうか
心の底が深くて
確かめられずにハマる
視界は曇り
そして
誰も居ない場所へと
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張り詰めた部屋
片割れと二人
目を血走らせ泣いている
どれだけ互いを
傷付け合えば
応えてくれるんだ?
沈んでいく問い
こんなにも痛いのに
傷口が見つからない
私一人じゃ分からない
痛みの在り処を
答えてくれる片割れを
ずっと探してた
いつの日かと
いつの間にか
巡り会って僕は
かけがえのないものを
手に入れた
この人しか居ない
それなのに
理解り合えず
傷付くばかり
生まれ変わった時には
一つの器に
二人の魂を
片割れの流した
血を辿っても
自分とは結ばれない
黙する痛みが
辺りをさ迷うだけで
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歴史の教科書に載らない
誰も知らない
あの人は
あの日あの時あの場所で
何を思っていたのかな
足跡さえも残さずに
去って行ったのは
何処の誰?
思い出せないよ
僕は確か
全てを
知っている筈なのに
悩んだ今日さえ
忘れてしまうのか
あぁ
小さな未来には残らない
僕を知らない
あの人は
あの日あの時あの場所で
何を思っているのかな
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羨ましいのか
それとも
恨めしいのか
人は人とは違う
道を歩いていくけど
どうにも君が行く道ばかり
気になって
自身の生き方手つかずで
放ったらかし
自由は退屈だな
君の周囲には人だかり
僕の周りには蝿たかり
ホコリに埋もれて見てた
複雑な心境で
皆にはバレないように
こっちをそっと見た
君の表情は
なぜか複雑で
いつもの笑顔もない
僕に心辺りはないけど
常に人を想い
苦しんでる
心優しき人間と
何も考えず誰一人
大切にしない
自分勝手な人間と
隣同士で歩く二人
より幸せを感じてるのは
どちらだろう
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懺悔しても
消えはしない
罪犯し
誰にも言えず
傷は癒えず
此処から私が離れてく
深く深く
沈んで知らない世界へ
怖いよ
誰か
私の手を引っ張って
星のない夜の下
寒さに震える体を
強く強く
抱きしめて よ
君や私の苦しみが
未来の楽園を創っていて
悩みの数だけ
奴等は笑うんだ
軽い気持ちで
つけた足跡は
決して
踏み入れてはならない
景色にまで及び
取り返しがつかなくなった
誤って
過って
謝っても
もう遅い
ほら遠くで
楽しそうに笑ってる
声聞こえない?
泣いていたら
分からないよ
この先の感情も
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5分で欝になれる唄を聴いた 成程死にたくなった
この唄を歌った彼も 自ら命を断った 彼の後を追い死ぬ人は今も絶えないってニュースで聞いた
無力だって思ってた 無気力で諦めてた だけど気付いたんだ 人には力がある 魔力がある 気付いたんだ
僕にだって 死ぬ気になれば 核より 薬なんかより 強い力を使えるハズだ
僕にだって 僕にだって
怠けて動かなくなった 体を揺さ振って マイクに手をのばした 気付いたんだ 僕にだって 歌える唄がある 唄を歌えるんだ
死ぬ気になれば
死ぬ気になれば
死ぬ気になれたら
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君は其処に居ますか?
見てくれているのなら
他の望みは
手放してもいい
そう想えれば
よく似た心音にも
囚われはしないのに
同じような感情を
同じような表現で
歌って気分を曇らせる
微かな震えが
共感者を
教えてくれるまで
わざとです
こんな性格は
こんな感情は
全て自分で
仕組んだんです
哀れみが
欲しいだけなんです
君に見て貰いたくて
その為だけに
同じような唄ばかり
歌っているのです
見ていてくれるのなら
他には
何も必要ない
そう言えたなら
この唄も存在しなかった
君は其処に居ますか?
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強くなりたい
想い描いた風景に
自分が立ちたくて
果てない夢追い
ひたすら進む
砂漠に道は無いから
何処にでも行ける
そう信じて
自身が乾いたままなら
いくら潤っても
また心が渇き
半永遠に満たせられない
人は最も強くなった時
最も弱くなったと感じる
蜃気楼は真実を映す鏡
現実にやられ
意識は朦朧として
理想の幻覚を作り出す
もっと強くなりたい
近付きたい
想い描いた風景に
この先は
たった今
一歩踏み出した場所へ
続くのを知らずに
強さを求めて
進み出す