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高級スプーンの部屋


[157] その死体、メンテナンス中につき
詩人:高級スプーン [投票][編集]

誰かの真似であって
全くの複製でもなくて
誰のマネでもない
オリジナルな
生き方など出来ず
満足にコピーも
出来ないのが
僕らしいボクらしい

ゼロから始めれば
1にも猿にもなれず
人になど化けもせず
消えたまま終わる

ボクは本当に僕なのか
考えてもアタマは
いつも誤作動起こし
誰かのコピーに
失敗した考えを
発想するだけで
決してボクから僕には
辿り着けない

進む足が無かった
自分が居なかった
人真似る猿真似る
不器用な手が探る
自分らしさ求める
この手こそが
僕なんだろうか
気付いた瞬間

ボク死亡

2005/03/25 (Fri)

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