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高級スプーンの部屋


[240] 客観死
詩人:高級スプーン [投票][編集]

何処から
何処まで
繋がっているのか
真夜中
四畳半の部屋で
一人考えた
明かりもあるのに
寂しさに包囲された
どうすればいい
付けっ放しのTV
画面が切り替わり
静寂が広がった
次の瞬間に
どしゃぶりの雨

離れないように掴んだ
死んだら
見えなくなるから
さっき君と
別れ際に
キスをしたのも
今この瞬間を
どうでもいいって
投げ出そうとしたのも
全部全部
失ってしまうから
思わず手が伸びた

言いたい事に
意味も無いかもで
さっぱり伝わらない
芽と花の咲きなのに
僕の言葉
曲がらずに届いて
君の元まで
そんなの無理だ

あ〜あっ!

頼るものが
同時に
要らないものでも
捨てられない
これ以上は望めない
思考が途絶えた
雨が止んだ

晴れはしないが
結局分からなかったが
濁ったままでも
ダメなままでも
昨日より
今日の真夜中は
最悪に最高な気分
そんな訳あるか

あ〜あっ!

ずぶ濡れのまま
マヒしたまんま
中途半端に繋がってる
抜けないんだ
コンセントから
どんなにくだらなくても
切り離せないんだ
見えなくなるから

客観視は関係なかった

2005/06/23 (Thu)

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