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高級スプーンの部屋


[277] 僕は自殺をよく知らない
詩人:高級スプーン [投票][編集]

交差点の途中で
楽しげに笑う人
自分達とは
どこかが違うと
白い目を向ける人々
見えない枠組みで
グループ化され
格差が生まれる
初期設定では
対等じゃなかったか

僕の感覚が
狂っていると
指摘された
君との感覚の
ズレを無くして
摩擦の起きないよう
ココロを動かされた
音を立てずに
何かが崩れた

あまり知らずに
僕は笑い
あまり知らずに
君は泣く
あまり知らずに
僕は悲しみ
あまり知らずに
君は喜ぶ

進んでいる
遅れている
正常はいつも一つだけ
残りの全てはオカシイ
修正してもキリがない
この狂いを無くすには
電池を抜くしか

コンセントに繋いで
立ち上げた世界は
命を切る為に在るのか
その仮定で悩むのは
無意味なことなのか
なんだかとても
胸の辺りが
苦しいけれど
それも
無駄でしかないのか

2005/07/26 (Tue)

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