鼻のない象首のないキリン学のない僕本来なら淘汰されゆく失敗作苦しいがまだ息はある不自然と理不尽に挟まれ生かされている黒い鳩白いカラス灰色の僕が宙を舞う柳揺れる薄暗い朝を考えなしに空高く跳ねる起源は何処に行った理由は何時消えた調査を重ねるうちに失われゆく空欄の部分追いやられて最後に辿り着く逃げ場所とは一体黒い光白い闇虹色の僕に何を描けとこれ以上何を
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