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高級スプーンの部屋


[30] 独演
詩人:高級スプーン [投票][編集]

君さえ居ればいい
間違ったやり方で
君を傷付け続けて

なんでも欲しがり
全てを奪おうと
考えなしに
君を否定し続けて

僕の心に
閉じ込めようと
無理矢理
君の手を引っ張ったんだ

あなたの前から
誰も居なくなるよ

君から僕への
最後の思いやりに
唾を吐きかけて
幕を降ろした

そして
君は居なくなった
誰も居なくなった
僕には
君しか居なかったから

振りほどかれた
この手は
最初から
君さえ
掴んじゃいなかったんだ

2004/08/28 (Sat)

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