詩人:高級スプーン | [投票][編集] |
やぁ
こんばんは
待っていたよ
こんな夜遅くに
突然呼び出して
悪かったね
どうしても君に
聞いてほしい事が
あったんだ
さぁさ
上がってくれよ
汚い部屋だけど
何も無いより
マシだろ
なら僕を
呼ぶなって?
そんな顔してる
気がするのは
気のせいかな
はじめから
分かっていた
はずなのに
どうしてこうも
苦しくなるのだろう
どんな
無機質なものでも
自然と魂が
吹き込まれ
意志を持つ
可能性があって
たぶん僕の
思い込みか
何かな
気もするけれど
さっきまで
無表情というか
顔すらなかった
場所から
僕に似た顔が
写って見える
そうにしか
見えなくなったら
終わりだ
残念だけれど
お別れだ
冷たいかもしれないが
君にはもう
何も話せないから
ありがとう
それじゃあ
また今度
なんて
ある訳ないか
さようなら