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高級スプーンの部屋


[335] プラナリア
詩人:高級スプーン [投票][編集]

切っても
切っても
切っても
消せなくて

消しても
消しても
消しても
まだ側に居るような

減らない一輪に
恐ろしく魅入る僕の
後に出来た影は
とても黒くて

血走り
見開いた目で
僕は睨んだ
焼き付いて離れない
君の存在を

絶対に近い場所で
増殖し続ける
一輪の君が
キラキラと
僕の肺腑を
えぐるように
照らす
今も
これからも
ずっと

君は
君は
君は
消えない

2005/09/20 (Tue)

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