切っても切っても切っても消せなくて消しても消しても消してもまだ側に居るような減らない一輪に恐ろしく魅入る僕の後に出来た影はとても黒くて血走り見開いた目で僕は睨んだ焼き付いて離れない君の存在を絶対に近い場所で増殖し続ける一輪の君がキラキラと僕の肺腑をえぐるように照らす今もこれからもずっと君は君は君は消えない
[前頁] [高級スプーンの部屋] [次頁]