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高級スプーンの部屋


[346] 限界の圏外にて
詩人:高級スプーン [投票][編集]

五感に囚われ
六感目に操られる
煙のような宇宙人に
否応なく支配される感覚
どんなに物議を醸そうと
所詮
僕等は人形だ
この魂さえも
月の裏では
番号で呼ばれている

四六時中
生や死について
考えないのは
息をしている行為を
忘れるのに似てる
毛の生えた人形なら
仕方のない事

規格外
想定外
予想外は論外
それでも
もしも
空間に
手を入れて
力いっぱい
こじ開けて
異次元を前にして
思考が
ストップしなかったら

あらゆる可能性を
乗り越えて
僕は未知を
創造出来るか

煙は首を
縦にも横にも
振りはしない
ぴたりと
僕に張り憑き
ただ視ているだけで

けさ見た夢は
ことごとく
打ち砕かれた

2005/09/26 (Mon)

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