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高級スプーンの部屋


[41] 乖離と呪縛
詩人:高級スプーン [投票][編集]

逃れられない事に気付いて
自分から離れた
しばらくしてまた
何も無かったかのように
自分に戻った

繰り返しているうちに
事態はどんどん悪化して
もう取り返しがつかないと
思った時には
動けなくなっていた

もう少し勇気を出せば
こんな事には
ならなかったかも
しれないけれど
終わってしまった
今だから
そんな考え方も
出来るんだろう
始まってしまった
今でさえ
前に踏み出せないのに

自分自身の
首を絞める両手を
振りほどく術を
忘れてしまった
言い訳が邪魔をして
思い出せないというのも
言い訳だろう

2004/10/15 (Fri)

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