詩人:高級スプーン | [投票][編集] |
某超高層ビルの屋上から
某有名ロックスターが
飛び降りたんだって
騒ぎを聞き付けて
集まった記者達は
野次馬の中に
潜んでいた
某ヒットマンに
一人残らず
射殺されたってさ
本人から聞いたんだ
間違いないさ
大衆民衆烏合の衆が
ワイワイガヤガヤと
無理難題を
ああでもない
こうでもないと
四六時中
話し合っているのに
誰もが
理解不能のまま
足止め食らって
一行に進まず
いつまで経っても
ハッキリしないや
議論する際に
用意されたのは
苦しめる為の
問題だけだ
試されて
発揮したのは
すべてを無効化する
××××に刃物ぐらいで
胡散臭い髭を生やし
パイプでも
吹かしながら
ぼろぼろのコートに
身を包み
下駄をカラコロ
鳴らして歩く
私立探偵の素性すら
謎だけが一人
歩いている
嘘のような本当の話
本当のような嘘の話
真偽は定かじゃない
何を信じ
何を疑い
君は僕を好きになるかな
その前にまず
名前を呼んで
無題ですら
タイトルになる
時代だから
無意味で
陳腐なものを
呼ばれた数字でさえ
無価値に
破られるから
魂の欠片も無いよな
名前を付けて下さいな