詩人:高級スプーン | [投票][編集] |
夢から落ちる様から
目を背けたい
朝の五時五十五分
出来が悪く
非道い作品だった
演じる側だって辛いと
吐いても
ベッドの上には
私がひとり
捜そう
あんなにもリアル
雲だって掴めてたんだよ
続きがあって当然だ
夢じゃない
部屋の外に
彼がひとり
友達は居ない
家族とも疎遠で
社会の隅にて
漫画や小説を
数冊ほど買って
好きな音楽を
聴きながら
読み更ける
部屋の中に
彼がひとり
捜そう
誰を
もちろん
彼を
ところで
私は
どこの
誰よ
夢から落ちる様から
目を背けたい
朝の六時六十六分
出来が悪く
非道い作品だった
観てるだけの方が辛いと
吐いても
ベッドの上には
俺がひとり
捜す人も失く
ラジオをつけた
夢じゃない
部屋の中に
俺がひとり