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高級スプーンの部屋


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詩人:高級スプーン [投票][編集]

するり抜けていく
木綿のような
後味遺らぬ肌ざわり
逆に気持ち悪い
飛ぶ鳥が濁す寒さ
内側から冷えてくる
何か
ぶつけてやりたくなって
使用済みのティッシュ
丸めて投げた
紙一重で届かない
ブラジルは遠い
一度くらい振り返れ
足早に去る猿
肩が軽い
みぞれの辛苦
背負って行った
遠足帰りの物悲しさで
口笛知らずに
ひらひらすたすた
ひゅるひゅると
帰らない路を急ぐ
上塗りし過ぎて
チョモランマ
頂上からでも
もう見えないな

2006/05/18 (Thu)

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