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高級スプーンの部屋


[62] 同じ詩しか書けない
詩人:高級スプーン [投票][編集]

浮かぶ言の葉掴んで

殺さぬようにそっと

優しく放してやると

目の前に広がった

心の風景


飽きもせず

そんな事ばかり

繰り返す毎日

いつの間にか

前にも見たような

景色しか飛ばなくなった


同じ詩しか書けない

そう気付いても

止めずに

止められずに

言の葉を使って

心を描いた


一人一色の世界で

この気持ち省けば

僕は残らない

だから、


想いに浸かり

言の葉を待つ

深みにハマらぬよう

自らを侵さぬよう

狭間に身を潜めて

閃き舞い降りる瞬間を

じっと待つ

2004/11/26 (Fri)

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