ホーム > 詩人の部屋 > 高級スプーンの部屋 > コドモノミライ

高級スプーンの部屋


[646] コドモノミライ
詩人:高級スプーン [投票][編集]

25にもなって未だ

青い夢物語ばかり話す

兄のようにはならないと

イラナイモノを処分する

気付けば見知らぬ少年が

けれども

どこかで見たような

半透明の少年が

こちらを向いて

立っている


それは暗号

いつでも

逃げられるように

それは理由

それは願い

それは夢

言い換えただけの

幼稚な屁理屈


違う

私のじゃないの

兄の所有物(もの)

馬鹿げた兄の

必要のない

だけれど

捨てられず

それが山となり

越えられない壁となる


これから歩む未知の先

役立つモノを見極めろ

邪魔する望みは

捨ててしまえ

残ったモノを

頭に詰め

計画的に動けるように

ところで

来年の抱負って


隅にやられた自分自身

すくいあげ

思い出す

あなたと歩く平穏を

それだけでいい

起伏なんて最初から




待つ人などいない

大切なものは

寝息を立てて

スヤスヤと

かわいい顔して

眠ってる

なのに


振り返るな

誰が呼ぶ

私を必要としてくれる

それは

暗号じゃない

理由じゃない

願いじゃない

夢じゃない

わざわざ解読しなくても

望まなくても

やすやすと

私の隣で

スヤスヤと

手に入れたのに

眠っているのに

もう

振り返るな


少年と判断したのは

半透明のシルエットから

だってソレには

顔がない

読み取れない表情で

私を見ている

私が見ている


あと少しで

今年も終わる

掃除も終わり

コンビニで買った

ソバをすする

天ぷらが衣ばかりで

おいしくない

いつまでこんな生活を

誰に望まれたわけでなく

進んで自ら進む未知

忘れられない

捨てられない

何度も取り出しては

そっと胸の頂に戻す

それは

あなたじゃない

私でもない

それは


MINNA1231

2007/01/01 (Mon)

前頁] [高級スプーンの部屋] [次頁

- 詩人の部屋 -