詩人:高級スプーン | [投票][得票][編集] |
もうやめにしたら?
何気ない諦めが
額をかすめる
触れたら にゅるり
ヌメる想いに
僕は汚され
現実は
死ぬまで覚めない
そんな認知は
拒否れとばかりに
頭を↑↓に
↑↓↑↓に振り続ける
in
ドーティ・メガストア
日焼けもしてない
ひょろい体を
激しく揺らせ
それでもブレない
脳内指針
しめす先を
信じて妄想
戸惑う店員をよそに
その中の一枚と
目が合った
ジャケットには
なぜか
君と君の部屋が
たまらなくなった
喉は
白濁色の声を上げ
願望と我慢の天秤に
思い切り
欲求を
ぶちまければ
押し寄せるのは
後悔と敗北感
いつもこうなんだよな
つって
恥ずかしくなって
急ぎ足
尻尾を巻いて
その場を去る
冷たい視線を
感じながら
渾身の片思い
ただでさえ
体力ないのに
残りエネルギーは
帰りの電車賃程度
何やってんだろ
まるで
光らないクラゲ
話したこともない君に
触れることもないから
この毒すら
渡すことができない
役に立たないこの口は
君をオカズに
勢い良く飛ばすだけ
ネバネバとした
「好き」を
風の中にビュッと
今の僕を唄にして
気持ちを込めて
歌ったら
耳をすませて
聴いてくれるか
教室で
学校で
町中で
世界で
誰にけなされ
嘲笑われたとしても
君だけは
オナニーしてる
僕すらも
微笑って
愛してほしいんだ
家に帰って
夜まで昼寝
枕を濡らして
パンツも濡らす
触れたら にゅるり
ヌメる想いに
君は汚され
そして
それを知らないんだ
大人になって
今よりずっと
綺麗になって
愛する人に
今の僕がされたいこと
全部してあげたとしても
君は知らないんだ
たぶん一生