ホーム > 詩人の部屋 > 高級スプーンの部屋 > とんでもない唄

高級スプーンの部屋


[74] とんでもない唄
詩人:高級スプーン [投票][編集]

失くした望みを
無かったことにして
彼は唄を歌った
ゼロから一から
彼は唄を歌った
再三繰り返しても
気付かずに
似た唄ばかり歌ってる
グルグルと
同じ場所を回り
自分の尻尾を
追い掛けてるぞ
いい加減にしろ
メビウスの輪を
くるりくるり
ハムスターのフリはやめろ気が進まないのは
君が進んでないからだ
まだ気が済まないのは
まだ君が進めるって証拠さ
本当か?
なんて聞くなよ
真実なんて
信じるかどうかで決まる
君が嘘を歌えば
この唄も偽りになるし
ずっと何も見えないままだ
とんでもないだろ
僕はその方が怖い

2004/12/16 (Thu)

前頁] [高級スプーンの部屋] [次頁

- 詩人の部屋 -