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高級スプーンの部屋


[76] ロムル
詩人:高級スプーン [投票][編集]

時が流れるのを見ている
ごっこ遊びには加わらずに
親指の爪噛みながら
ただじっと
ずっと見ているロムル

誰も彼を気にかけず
夢中で地球回ってる
知っているのは僕だけか
それともロムルなんて
居ないのか
視線を感じても
振り向けば
そこには誰も居ない

井戸端で会議をして
人は一生を過ごす
何話してるのかなって
ひたすら耳を傾けるロムル
僕には真似出来ない

逃げているのは
どっちだ
触れているのは
どっちだ

同じ時間を過ごし
同じように流れても
一つになれず
はみ出して傍観して
爪を噛む僕が本物のロムル

2004/12/17 (Fri)

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