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高級スプーンの部屋


[80] と薄皮一枚
詩人:高級スプーン [投票][編集]

つぎはぎだらけの薄皮
剥がすのにてこずり
目の前を
見極められないでいる

人間と関係の無い部分に
必死になってどうする

剥き出しになった顔が
僕を睨んだ
かさぶたを
剥がしてしまうように
抑え切れない何かが
衝動的な何かがある

何故か気になるのは
人の人間じゃない部分で

君の眼球に
ぼんやりと映る
僕の真顔を見て
怖くなった

生きているうちに
出くわすのは
余計な事しかないから
この文も読まなくていいが
誰もが抱える
欲求と苦悩は
ゴミを棄てるのを拒む
生み出すものは
膿とゴミと薄皮一枚

2004/12/20 (Mon)

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