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高級スプーンの部屋


[88] 繕わない弱さと何か
詩人:高級スプーン [投票][編集]

君を手放す勇気があれば
他に必要なものは無いよ
だから僕は下を向いて
何かを書いた

君が好きだ
でも僕は
好きでもない嫌いでもない
分からない行為を
続けてばかり
左手が動き両目が見つめて
何かを作った

君を哲学して出た答に
いつも僕の気持ちが
足りなくて
それを埋めるかのように
何かを描いた

推敲するうちに二人は
画面から消えて
居なくなった
どうしよう

白い紙の上の消しカスを
拾い集めれば
君と僕になるんだと
本当は知っている

拒むんだ
繕った強さが


このままだと
君は連れ去られて

僕は

2004/12/26 (Sun)

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