詩人:有香 | [投票][編集] |
君となら
このまま燃えつきてしまってもいい
一筋の煙になれたなら
きっと もう
離れることはない
二色の雨が
世界中に降り
どんな戦場も
銃撃の音をなくしたとき
二色の虹が空に架かり
人々が顔を上げたとき
神様は
二人をひとつの星に変えてくれる
そして永遠に輝いていられる
瞬くとき
流れるとき
それを見る誰かの
頬を流れる涙に
二色の光が写るとき
その心に希望が生まれてほしい
詩人:有香 | [投票][編集] |
たった二文字の
合い言葉
ぼくらを繋いでいる
愛言葉
これから何度
口にするだろう
こんなにも心を満たす
この気持ちを
伝える言葉があるのなら
何千回だって
何万回だって
伝えたい
「すき」だと…
詩人:有香 | [投票][編集] |
愛を抱ける『人間』は
なんて素敵なんだろう…
それだけじゃない
この口で、耳で、目で、
伝え合える…
この体で、心で、
触れ合える…
この地球のどこかに、恋に落ちた二本の木がある
彼らには触れ合うことはできない
もう少し枝が伸びれば…強く風が吹けば…
そう願いながら
何年もお互いを見つめている
この地球のどこかに
蝶に恋をした蜘蛛がいる
彼の巣に蝶が捕まったとき
彼は彼女を逃がした
恐怖で舞う姿さえ
美しい その後ろ姿を
彼は 泣きながら
見つめていた
この地球のどこかに
空から流れ着いた
星がある
この世に残した
大切な人に会うために
ちょうどその時
一筋の光が空に上った
空へ旅立った
大切な人に会うために
僕らはさ、
伝え合えるんだよ
見つめ合えるんだよ
触れ合えるんだよ
忘れちゃいけない
『奇跡』と共に
生きてるんだ
詩人:有香 | [投票][編集] |
暗い 暗い
雨の中
一人で歩いていた
周りには誰もいない
冷たい風までも
僕を置き去りにした
僕は下を向いて
進んでいるのか
分からない この足を
確かめてた
雨が止んだ
周りには誰もいない
僕はそのまま
歩き続けた
下を向きながら
見えるのは
重そうな僕の足と
雨がつくった水たまり
だけど
僕は そこに見つけたよ
いままでで
一番 近くにある
太陽を
触れると
冷たく 揺れるけど
下を向いた僕の顔を
照らしてくれた
周りには誰もいない
その太陽は
僕だけを照らしていた
詩人:有香 | [投票][編集] |
塗りたくった白
キャンバスを埋めた
偽善
下にある黒が
見つからないように
ずっと塗り続けてきた
今、
目に写る白は
何も言わず苦しげに
広がっていく
本当はね、
虹色にしたかったんだ
誰もが足を止めて
眺めるような
そんな色が欲しかった
目に写る白は
何も言わず
寂しげに広がった
今なら、
黒のキャンバスには
夜空の星を描くだろう
暗闇を眩しく照らす
優しい光
きっと
この白よりも
百倍 綺麗なはずだ
塗りたくられた白は
かわいそうに、と
僕を見た
詩人:有香 | [投票][編集] |
あなたは
他ならぬあなたです
他の誰にもなれない
他の誰もなれない
たった一人のあなた
いつかあなたが
あなたに失望しても
見捨てないであげて
頑張ってきたあなたを
認めてあげて
他の誰かが
あなたを認めなくても
誰も知らない涙も
誰も知らない傷跡も
あなたが頑張ってきた証
あなたは充分
あなたを誇れるよ
あなたには
誰にも持てない
あなただけの
輝きがある
それは必ずあるから
たとえあなたが
それに
気付いていなくても
きっといつも
輝いているよ
詩人:有香 | [投票][編集] |
ねぇ、
隣においでよ
寝ころんでみて
芝生がチクチクするけどね
気持ちいいね
空が近いね
まるで
僕らだけの 空
風がほっぺをくすぐる
幸せだなぁ…
足元ばかり見てたね
僕ら
今は真上を見上げて
青空に抱きしめられてる
幸せだなぁ…
流れてく雲
どんどん形を変えてく
二度と戻らない時間を伝えながら
幸せだなぁ…
もう戻らない時間
だけど確かに刻まれていく時間を
君の隣で過ごしてる
「幸せだなぁ…」
僕の考えをさえぎって
君がつぶやいた
幸せだなぁ…
同じ気持ちだよ
あぁ、
本当に、本当に
幸せだなぁ…
詩人:有香 | [投票][編集] |
笑ってください
あなたには
それが似合うから
泣いて下さい
あなたには
それが似合うから
怒って下さい
あなたには
それが似合うから
とても よく
似合うんです
生きているあなただから