詩人:有香 | [投票][編集] |
すべて
真っ白という色さえも
残さずに
無くした
心に穴があいた
何が見えても
聞こえても
何も響かない
生きる
その理由が見つからない
『生きるのに
理由なんかない』
そんな残酷なこと
言わないで…
耳をふさいで
眼を閉じて
感じないものたちを
さらに拒んだ
生きることが
生まれてきた責任なら
どうして
生きる希望も
共に与えてくれないの
ください希望を
ください希望を
私を地球(ここ)に措いた責任として
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泥棒になります
君の荷物を盗みます
背負った重みで
君の心を押しつぶそうとする
その荷物を
そうして
心が軽くなったなら
私を捕まえに来て下さい
できれば
両手でしっかりと
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前を見ろ
世界を見ろ
自分より不幸な人間を
探すな
自分より幸せな人間を
探せ
見下せる人間を
探すな
自分を見下す人間に
立ち向かえ
その手が
何も掴んでいないなら
その手は
何かを暖めるために
あると思え
限界をつくるな
自分を諦めるな
まだ
ここからだ
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真っ暗闇の中
立ち止まっていた
涙が溢れないように
上を見た
涙の向こうの
ぼやけた世界には
星が広がっていた
僕は上を向いたまま
こぼれたがる涙を
初めて許した
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今日の「悲しみ」は、
いつの日か訪れる
「喜び」を
引き立たせるための
スパイスだ
こぼした涙も
付いた傷も
後悔も
寂しさも
悔しさも
いつの日か訪れる
「幸せ」に
あなたが気付けるため
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やっぱり
生きていたいよ
だって
ここには君がいる
どんなに
つらい日が多くても
君が居る場所では
心はあったかくて
居場所がなかった僕に
居場所をくれた
手首を見つめ
右手にナイフを持った時
今までで一番
鼓動を感じた
やっぱり
生きていたいよ
生きるなら君がいる
死ぬなら独りだ