詩人:有香 | [投票][編集] |
それが君だから
これが僕だから
分かり合えないのは当然だ
だけど
僕らは分かり合おうとする
きっと
そこに『愛』があるんだろう
それが君だから
これが僕だから
僕らは一つの命にはなれない
だから
互いの熱を感じられる
きっと
そこに『愛』があるんだろう
それが君だから
これが僕だから
僕らは傷付け合う
だから
癒し合おうとする
きっと
そこに『愛』があるんだろう
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あの頃
君は 確かに
笑ってた
僕の隣で
幸せに抱かれてた
君の温もりが
この右手から消え
季節が変わっていくのに
気付き始めた
風が
すり抜ける
僕が いつも
一番に
抱き締めていたかったのは
君なんだ
何もかも
捨ててしまえるほど
愛していたのに
何もかもを
捨てるタイミングが
分からなかった
奇跡が起こるなら
もう一度
この手を繋いで欲しい
そしたら
その次の瞬間に
死んでしまいたい
消えてしまいたい
もう
君を失うのは
怖いから
僕には
それは
怖すぎるから
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みぃつけた
夕日に包まれた公園
今日の遊びが終わる声
泥だらけの靴
怒られては
また汚してた
夕日に照らされた
赤い手を振り
小さくなる背中を
振り返っては見てた
それから
一年の一晩を過ごし
明日へたどり着いた
あの頃の明日は
もうどこにもない
赤く染まる街は
終わりなど感じさせず
動き続ける
いつになったら
明日はくるの…?
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紫のとなりには青が
青のとなりには緑が
緑のとなりには黄色が
黄色のとなりには橙色が
橙色のとなりには赤が
同じ色はない
君も そう
となりに並ぶ誰とも
違っていて
誰にも劣らない
かけがえのない
一色
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「ねぇ
どうしてさ
空を見上げると
いつでも君が
そばにいる気がするの?」
「きっとさ
この地上には
国境とか
この目の前のドアとか
壁がたくさんあるけど
空には
そんなものないからね」
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君は
繋いだ手から
いろんなものを
伝えてくれた
あんなにも
強く
素直に
幸せに
生きられたことはないよ
手を離してしまった
今だけど
今だからこそ言えるよ
ありがとう。
夏のはじまりが
妙に切なく
私を迎えた
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あの日の雨は
僕の味方だった
とめどなく溢れる涙を
浅い呼吸を
少し離れた場所にいた君に
知らせないでくれた
あの日の雨は
僕の味方だった…?
独りで見上げた虹は
あまりにも鮮やかで
またひとつ
強く無器用になった僕は
可哀想なくらいに
その景色に飲み込まれた