塗りたくった白キャンバスを埋めた偽善下にある黒が見つからないようにずっと塗り続けてきた今、目に写る白は何も言わず苦しげに広がっていく本当はね、虹色にしたかったんだ誰もが足を止めて眺めるようなそんな色が欲しかった目に写る白は何も言わず寂しげに広がった今なら、黒のキャンバスには夜空の星を描くだろう暗闇を眩しく照らす優しい光きっとこの白よりも百倍 綺麗なはずだ塗りたくられた白はかわいそうに、と僕を見た
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