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有香の部屋


[3] 『奇跡』と共に生きる
詩人:有香 [投票][編集]

愛を抱ける『人間』は

なんて素敵なんだろう…


それだけじゃない



この口で、耳で、目で、
伝え合える…

この体で、心で、

触れ合える…




この地球のどこかに、恋に落ちた二本の木がある
彼らには触れ合うことはできない

もう少し枝が伸びれば…強く風が吹けば…

そう願いながら
何年もお互いを見つめている




この地球のどこかに
蝶に恋をした蜘蛛がいる
彼の巣に蝶が捕まったとき
彼は彼女を逃がした

恐怖で舞う姿さえ
美しい その後ろ姿を
彼は 泣きながら
見つめていた




この地球のどこかに
空から流れ着いた
星がある

この世に残した
大切な人に会うために

ちょうどその時
一筋の光が空に上った

空へ旅立った
大切な人に会うために





僕らはさ、
伝え合えるんだよ

見つめ合えるんだよ

触れ合えるんだよ




忘れちゃいけない
『奇跡』と共に
生きてるんだ

2005/01/05 (Wed)

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