詩人:芥子、 | [投票][編集] |
うんざりするよ。飽きることなく
またおなじ失敗くりかえす自分に
今度こそさよならって思うけど
誓いをたててもいきなり無敵にはなれない
きみの目に映る世界の色は
きみだけが知るオリジナルの彩だから
きみにだけ聴こえるメロディーならば
きみだけが救える。はずの心模様
あともうちょっとで傾きそうな
こんな不安定な暮らしの中でも
かすかに願える信じられるものが
あるとすればそれは。ふたりの未来だけ
きみの心が生んだ世界の壁は
きみだけが壊せる意識の中の障害
きみにだけ通じる合言葉さえあれば
きみだけを。信じていけると思ってた
だからどうして。別れが必要なのか
わたしにも分かるように説明してくれない?
滑ってゆく言葉をまたかき集めて
ここで組み立てるさびしい罠と
ぎりぎりのレイトショー。今夜さいごの
ふたりのさいごの幕が開けるよ
微笑むように泣いた
うつむいたりは。しないよ
きみの脳にすこしでも美しく焼きつきたい