詩人: ハミ | [投票][編集] |
かんたんなことなんだね、僕が変わってしまう事は。
かんたんなことなんだね、君が変わってしまう事も。
かんたんなことなんだね、人が死んでしまう事は。
人が産まれるのはいつも、大変な事なのに。
嫌だな、そんなの。
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こころのずっと、深いところで
くまの子供とやりとかげ
ちいさな事で、けんかする。
幼い頃にうまれたよ
こころの中の、優しいぶぶん
見えなくなるのは嫌だから
こうしてたまに、見つめるの。
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黒いプールにつかってる。まるで出口のないような。
黒いプールで泳いでる。空もみんな真っ暗け。
黒いプール、
黒いプール、
昼間より素敵。
まっくろけっけの
黒いプール。
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一体、何処に行くのかしら。
この道は、間違いなのかしら。
感覚は、何処に行くのかしら。
一体、何処の何が正しいと言うのかしら。
いつか年老いたら、分かるかしら。
何気無い日常の、プラスやマイナスや。
様々な心象だけが、ここに残って。
虚無感の向こう側に。
このまま皆で、行くのかしら。
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また悪いことをして
僕は僕の猫を見る
目は開かないし
毛なみはボロボロ
それだって生きなくちゃ。
いきなりなんて変われない
後戻りなんて出来はしない
だからね、
こんなに楽しい
こんなに、
こんなに悲しい。
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感覚があります
ふわふわ、ふわふわ浮いています
くじらが泳いでいます
小魚をたくさん食べます
わたしはそっとその脇を
そっと泳いでいるのです
くじらが泳いでいます
海の流れに沿って
くじらのひげが揺れています
わたしはそっとその脇を
そっと泳いでいるのです
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たくさんの、小さな幸せ
思い出す、大きな失敗
ヒトとして、生まれたんだ。
忙しい日々と、ゆっくりの景色
通り過ぎて、消えていくよ。
注がれた
メロンソーダの、泡のよう。
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きっと、寒いのがいけないんだ。
僕はジャケットを羽織って外へ出る。
ボタンのない方の生地には、
おおきなグッピー。
僕の飼っている猫に食べられちゃうから、
多分ここにいるんだろう。
僕がみんな正しいのなら、
夜はずっと明けはしないよ。
シャケがたくさん川を登るけど、
そこですぐに死にはしないよ。
街中に猫がいるから、
丘の上には猫係が暮らしてる。
誰も信じないって事は、
誰かが信じてるって事。
きっと誰も、正しくなくても。