詩人: ハミ | [投票][編集] |
溶かしてみてはじめて、
気付いたんだね。
わかっているよ。
わるいけむりにまかれて、
たいへんな一年をすごしたことも。
だれかとはじめて、手をつないだ時。
おとがしたの、今みたいに。
・・ねえ、
もうおきれるでしょう。
コンロはまだまだ、にたつまえ。
だれかのことばが
あなたを、おこすよ。
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あまがえるを見たとき、
僕はかわいいと思った。
小雨が気持ちいい季節に、
初めて見て、初めて。
僕は、そう思った。
きっと、それが出会いで。
いつも、何かのきっかけ。
大きく、大きく育ったら、
僕を食べてもいいよ。
舌を、ながくのばして。
僕を食べてもいいよ。
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いろんな物が怖くって
みかん畑に逃げこんだ
とってもここが広いのと
香りが素敵だったから
あさつゆの草を踏みながら
奥へ奥へと進んでく
いつまでたっても、空が水色なのは
僕が逃げ出してしまったから
たいせつな誰かを置いて
逃げ出してしまったから。
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きっと、寒いのがいけないんだ。
僕はジャケットを羽織って外へ出る。
ボタンのない方の生地には、
おおきなグッピー。
僕の飼っている猫に食べられちゃうから、
多分ここにいるんだろう。
僕がみんな正しいのなら、
夜はずっと明けはしないよ。
シャケがたくさん川を登るけど、
そこですぐに死にはしないよ。
街中に猫がいるから、
丘の上には猫係が暮らしてる。
誰も信じないって事は、
誰かが信じてるって事。
きっと誰も、正しくなくても。
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たくさんの、小さな幸せ
思い出す、大きな失敗
ヒトとして、生まれたんだ。
忙しい日々と、ゆっくりの景色
通り過ぎて、消えていくよ。
注がれた
メロンソーダの、泡のよう。
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感覚があります
ふわふわ、ふわふわ浮いています
くじらが泳いでいます
小魚をたくさん食べます
わたしはそっとその脇を
そっと泳いでいるのです
くじらが泳いでいます
海の流れに沿って
くじらのひげが揺れています
わたしはそっとその脇を
そっと泳いでいるのです