ホーム > 詩人の部屋 > haru+の部屋 > 懐かしく暖かい記憶

haru+の部屋


[3] 懐かしく暖かい記憶
詩人:haru+ [投票][編集]


大好きだったあの子は
輝く未来を語った。


目をキラキラさせ
やる気に満ち溢れてたんだ。


僕はそんなあの子が
大好きで大嫌いだった。


そんなもんは夢のまた夢だろって、


心の奥で毒を吐く。


自分が小さくて嫌な人間だって事に気づかされる…


僕は彼女と違って、
何も持っていない…。


ある日、僕は言ってしまった。


『そんなもん夢だろ』


彼女は少し悲しい顔…
いや、寂しい顔をした後に


『夢じゃないよ、私の目標。』


そぉ笑った。


なぜだか僕の心が暖かくなった。


溜まった毒がスルスルとどこかに流れていくように。


そうか、目標か…。


僕は彼女の事が大好きになった。


夢ではなく目標だと言った彼女を。


あの子は今も目標に向かって頑張っているかな?


きっと頑張ってるよね。

2010/04/18 (Sun)

前頁] [haru+の部屋] [次頁

- 詩人の部屋 -