詩人:怜士 | [投票][編集] |
バレエのビデオを見た日
誰とも会いたくない日
死んだ彼女の誕生日
バイトがクビになった日
風邪薬を一瓶と
風呂の洗剤を飲んだ日
真っ白い虹色のハレーション色採り取りの視界
最近で一番笑った日
何を聞かれてもよくわからなかったから
適当に相槌うっといた
“模範的患者”
帰ってから何しようと医者は構わない
ただそんな気力もないから
軽い吐気と頭痛の幸せな苦痛のなかで眠るんだ…
なにをしたいとも思えず・・・
誰に会いたいとも思えず・・・
眠るために楽な傷を増やすだけ・・・
くだらない
つまらない
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空は涼しく晴れています
うざったい朝日の下
そっちにあの家はもうないのに
クローバーとテントウムシ
綺麗な色のゼリー
向かいのホームにあなたが・・・
そばにいきたい
何も言わなくなったあなたをひとりにして
なんでまだ生きてるんだろう
産まれてきたのが間違いだったんだ
この傷口から腐って消えればいいのに
あなたのそばに
それすら憎い
全て灰にしたい
壊れろ
仕方なかったんだって思えば諦めがつくだろ
理由考えとけよ
必要になる頃にはそこはただのゴミになってる
もっと吐け
もっと出血しろ
いくとこまでいけ
快感後悔混乱いろんな気分変わらないのは
Hate
ムカつく・・・
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なんの価値もないんだ
この涙さえ
なんの価値も
そんなふうにがんばることは僕にはできない
貴方のように生きてみたかった
僕は折れたっきり
立ち上がろうともしない
どうしてだろう
自虐以外に何も出来なくなって
その虚しい結末を遂げるために
苦しみ続けて生きるんだ
間違えないように
失敗しないように
自殺するために
おまえらとは頭が違う
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犬は飼い主の状態チェックを怠りません!
黙っていても体調、機嫌の良し悪し
心の動きまでしっかりとかぎわけます★
だからその仮病も浮気も
全部知ってるよ、
けどそれを言ったら捨てられちゃうから、
絶対に言わないんだ…
あなたが必要とする瞬間まで、
待つことしかできない、
もし僕が犬なら、ね
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思い出したくないのに、
あそこにも
ここにも
全部片付けたと思ったのにほら、
そこにも
思い出したくないのに
何度も思い、
苛つく
消えてほしいくらい
頼ってたのに
離れていく恋人
いまやただの
うざったいヒト
言葉は内側に溢れる血液
あなたはなにがほしかったの?
ぼくに近付いてなにを求めていたの?
なんの意味があったのか
8年だか
9年の間
うろついていたあなたは
クリアしたゲームを売り飛ばすように
僕を放り出した
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明るくそよぐ外に憧れる
子供が笑っている
雨が降っている
窓ガラスに打ち付ける雫
あなたの夢を見ている
ずっと・・・
ずっと・・・
鳥が空を泳ぐ
真っ青な四角の端から端
遠くでサイレンが鳴る
いぬが吠える
ちいさい虫が僕を見てる
窓の向こうから
手首の傷口から
窓の深い青が黒く染まる
あなたの夢を見ている
ずっと・・・
奇声
物音
猫の声
白い幽霊
煙の塊
夜が明けるまで続く
窓に映った部屋は
たくさん人がいる
壁と天井の隙間から
溶けて溢れ出す人間
窓が青く光るまで
時は繋がった流れ
日の繰り返しではない
答えはなく
同じ朝はない
あの空が青いように
見えない方がいいこともある
不安と恐怖で狂いそう
あなたの夢のなかで
・・・ずっと