詩人:怜士 | [投票][編集] |
溶ける痛、
孤独で最後
意識を消して
過ぎ去るのを待つ
途切れた
後を追い溶ける
痛、
僕ではない役を
演じていた世界に
焼き付ける浸食
殺したはずの声が
血に溶ける痛、
揺れる花火のように
溶けだした過去と毒
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手を繋いでいいですか
貴方に触れていいですか
僕なんかが誰かを想うこと自体
死ぬほど辛いんですが
こんな僕でも人並みに
貴方を大事に想いたい
なんて
言えません
近付いた手すら
とることもできませんでした
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殺した悲鳴が叫び続ける
響いている今も痛い程に
殺した悲鳴が叫び続ける
私を愛して?
ここから出して
助けてくれ
ママ許していい子にしてるから
殺せ
死ね
泣かないで
お願いそばにいて
同情してぇのか
優越感に浸れ楽しいだろ
愛してるわ
死なせてくれ
私をひとりにしないで
大好きよ
ずっと一緒だよ
死ぬまで一緒
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ひとりきりでは生命を確信できないから
それを追い詰めて枯れかけた瞬間を得る
その手が冷たいまま
何も変わらずそこにあったとしても
沈んだ瞳に僕が映らないとしても
二度と離したくない
どこにも行かせない
何度目かの冷たいキスで
心地良い絶望を感じた
全て終った
みんな死んだ
叩き割った場所から
溢れてしまったあなた
そう、
僕が壊した…
ひとりきりでは生命を確信できないから
それを追い詰めて枯れかけた瞬間を得る
眼を閉じる、溶けてしまうくらい重い暗闇のなかで
何も言わずに、ただ息をしている
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なにがしたい?
なにをしても満たされないのはわかってる
優しい言葉?
撫でてくれる手?
そこには悲しい、事実、
自分の欠陥を自覚する以外に得ることはない、たぶん
一生…
だからなにもしたくない
なにもみたくない
とまってほしい
きえてほしい
窓の外に捨てよう
僕はゴミ
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浅く繰り返す命
この腕を止めていた
あなたはもういない
捨てられた、
この環は終りですか?
冷えてく
声も届かない
静かに目を閉じる
ガラスを伝う希望の滴
あの感触が忘れられず
欲しくて狂いそうだ
そこを見たい
溺れる深い赤が
僕には必要
恋しくて涙が
後ろを振り向けない
怖くて、
震え
僕には必要なんだよ
返してくれ
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他人羨ましがってもきりないからね
あの子にあったもの
僕にないからって
気にしてたらきりないからね
そう、きりがない
望みを探したらきりがないからね
今あるものを探そうね
今、何があるか考えると望みはなくなるね
頭を下げたまま
ただ生き続ける
そうするしかないのかなぁ?
ねぇ?
僕の最後の希望まで取りあげないでおくれ
demise・・・
これ以上望まないから
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あなたに告げてみようか
見せてみようか
あなたはなんて言うだろう?
どんな表情するだろう?
僕ですら直視できない
消毒と白で隠された下を
未だ痛む始まりの酬い
未だ続く償いの痕