詩人:怜士 | [投票][編集] |
ひかりの虫が視界を這い回っています
魂が出口を探して暴れている音、以外なにも聞こえない
ビニールの上を歩いているように
一歩 一歩
足が沈んで
無意味に涙が流れます
僕の眼は汚れているのでしょう
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昼のひかり
まぶしい いたい
白い煙
黒いひと ひと ひと
悲しい声
涙
夢の中
これはきっと
夢の中
隣で笑ってる
君を燃やすんだって
いらないよね
あれは君じゃない
変なことになったね、
手を離さないでね
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君の手があれば僕はちゃんと歩ける
だからそこにいてほしい
君が笑うと楽しい
だから幸せでいてね
君といると眠たくなる
それは燃えるような恋とかじゃなくて
でも僕は必ずここに帰ってくる
君が待っててくれるなら
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涙なんかいくら出ても死ねない
拭うのも面倒だよ
身体中に重たいものが憑いて、
僕を溶かそうとしている
乾いた匂い
痛い場所から逃げようとして
そのやわらかい感触に意識を集中する
じわじわと涙に汚れて
逃げ場が消えてゆく
もっと追い詰められて壊れればいい
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好きになれない自分と
ふたりきりの生活
誰も僕に触れない
話しかけない
四角い空は
延々と流れてゆく
誰かにとめてほしくて
この腕を切る
何度も…
何度も…
けど
金が欲しい医者が
そこを無理矢理塞ぐだけ
何度も…
何度も…
誰も僕をとめない
必要じゃない
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つっつかれれば嬉しいくせに
わざと冷たいふりをして
つっついたほうが敗けなのか
いつまで経っても進まない
そのうちにほんとに冷めてしまうから
早く僕をかまっておくれ
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健康とか
人間関係とか
ちゃんとしなきゃとか
思えなくなってきてる
大事だった人達が
重荷になる
いけない…とも思うけど
それほど重要なことは
特にない気もする
今はただ一人で
誰にも知られずに
死ねる場所がほしい
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怖くて
どうしようもなくて
左腕に
剃刀を引く
怖くて
どうしようもないから
これを
腕だとは思わないようにして
一気に引く
白い傷口から
真っ赤な血が
逃げていく
どこまでも
床を
袖を
汚して
その痛み以外消え
しぼんでいくような
幸福が
暖かくて
悲しくて
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窓にうつった青い
空を見るふりをして
いつも隣にいた
あなたを見ていた
あなたはいつも
手帳にちいさい
友達の顔を並べてたり
お弁当のはんかちを
つるにしたり
財布にしたり
字のやたらちいさい
なにかの本を読んで
僕にしおりを渡してくれたりしていた
そういうふうに、ただ普通に、
そばにいてくれることがとても幸せだった
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周りが 自分と
違い過ぎて
苛々しっ放しだった
気色悪いだけの会話に
我慢できなくなったことが
何度かある
思い出したくない、
つまんない日々
ある日 あなたは
僕の頭を抱いて
なんでそんなに怒るの
って 言って
僕を止めた
もしかしたら恥ずかしい
けど、羨ましかったのかもしれないと、
その時思った