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怜士の部屋


[57] 無声は悲鳴
詩人:怜士 [投票][編集]


溶ける痛、
孤独で最後
意識を消して
過ぎ去るのを待つ
途切れた
後を追い溶ける
痛、
僕ではない役を
演じていた世界に
焼き付ける浸食
殺したはずの声が
血に溶ける痛、

揺れる花火のように
溶けだした過去と毒



2005/03/21 (Mon)

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