ホーム > 詩人の部屋 > 樂也の部屋 > 対話

樂也の部屋


[36] 対話
詩人:樂也 [投票][得票][編集]

雲が夕日を反射し
水たまりたちはシュールに鎮座し
風は果樹園をゆらす


この美しい町も 戦いを包含し
通行人も 無限を抱えてる


「聞かせてよ」
遠い国からきた風が
ほこりっぽい春の田舎道と
かじかむ手経由で
心にしみ込む


「聞かせてよ」
こう言ってる気がするんだ
こう言っててほしい


通行人は立ち止まる 目をとじる
世界が動いてる
通行人の無限もうごいてる
深呼吸とため息が 風になった


この思い 世界に送信したんだ


目をひらくと
足元に
雑草がゆれている

返信早すぎるんじゃないか
さすが(笑)

2010/04/04 (Sun)

前頁] [樂也の部屋] [次頁

- 詩人の部屋 -