詩人:樂也 | [投票][得票][編集] |
線路沿いの 空き家の横のベンチの下
丸まった紙くずが 雑草に絡まれている
拾い上げて広げてみると 異国の文字 読めない 何かのメモ
ベンチ横の 使われてなさそうなゴミ箱に 入れておこう
どうしてだろう 胸騒ぎがする
そういえばこの間いつものように このボロ屋の上を
吊革ガンミしながら 時速百キロで通り過ぎたときは
点滅した蛍光灯の光が 一瞬見えたような気もする
空の雲 土の匂い サビの匂い
ここでも物語は 続いている
とりあえず さようなら
自転車乗って 駅目指す
風の音 車輪の音 重なって
今日も物語は続いている
とりあえず ありがとう
電車に乗って 仲間に会いにいく
いつものように 胸が高鳴る
今日はどんなことが 起きるだろう
悲しいことも 嬉しいことも どんどんあるけれど
今日はどんなことが 出来るだろう