「あの高さはどれ程でしょう?」とあなたは言っていた幼い頃、お月さまの下でキラキラの満ち欠けを辿った一つ棘に触れる度に消えて行く…ひとつもこぼさぬ様に手のひらですくってためた月は、無くなっていたさようなら物言わぬ者達よきっとずっとそうなのでしょう…キラキラと光る月は、雪色の蝶に溶け涙になった
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