重夏の部屋
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[398] いつだって。
微かな願いは
夕闇に溶けて消え
小さな祈りは
星に届くこともなく
闇夜に溶けて姿を眩ませる
2006/07/08 (Sat)
[400] 声。
届かなかった声は
誰にも受け取ってもらえなかった
僕の声は一体
何処に捨てればよかったのですか?
2006/07/08 (Sat)
[402] 今日という日に。
今日
心に描いた”声”があるのなら
二度として繰り返せない
今日という日に
明日でも明後日でもない
今日という日に
伝えるべきなんじゃない?
伝えておくべきなんじゃないかな
2006/07/08 (Sat)
[403] 夜桜に恋。
月の雫 浴びて
淡く光を放つその姿
太陽の下にある君よりも
月夜に咲く君の方が美しく私好み
夜風が私の髪を撫ぜ
君もさらさらと揺れ動く
その音色が心地良くて
瞳を閉じて
甘い香りを吸い込んだ
2006/07/08 (Sat)
[404] まるで露草色のような。
貴方の零す言葉ですから
聞き逃さないように
すべて掬い取りたいと想えるのでしょう
貴方の触れるモノですから
私もそれに そっと手を
添えてみたくなるのでしょうね
2006/07/08 (Sat)
[405] 四季〜春〜。
硬く閉ざしていた
花の蕾が綻び始め
寒さで強張っていた
人々の顔も綻びだす
暖かで優しい季節
木漏れ日の中穏やかな時間
夏の焼け付くような暑さではなく
秋の爽やかな陽気でもなく
冬の身を刺すような寒気でもない
春が纏い連れて来る
甘い桜色の風が好き
2006/07/08 (Sat)
[407] 切なる願い。
君の吐息ごと
抱き締められたなら
君の纏う空気ごと
この腕に閉じ込められたなら
2006/07/08 (Sat)
[408] そして この恋は。
君の声 私の”想い”
君の呼吸 私の”タメ息”
君の瞳 私の”涙”
すべては君を想い
生まれたモノでした
2011/09/16 (Fri)
[410] 選択。
守りきることは
きっと とても
大事なことだろうけれど
時には
すべてを手放す潔さも
必要なのではないだろうか
2006/07/08 (Sat)
[411] 置き手紙。
止まっていた
時間を 溶かすため
想い出にするため
貴方への ”愛”を 今日
ここに 置いて ゆきます
2007/06/07 (Thu)
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