詩人:重夏 | [投票][編集] |
口に出して
言ってしまえば
鮮明になる
舞いはじめる
ひらひら、と
想いが”カタチ”になる
すべてが
”カタチ”になってしまう
だから
言えない
だから
・・・言わないよ
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雨の気配
雨の匂い
まだ少し肌寒い微風が
肌を滑り 前髪を梳てゆく
雨の飛沫をうけ
騒めき揺れる
雄々しい緑の葉
霞み掛った視界
指先に触れる 穏やかな時間
静かな空気を震わせる
しとしと
降り続ける雨の糸
雨音に耳を傾けながら
心地よさに背を預ける
束の間のひととき
響き渡る 雨の音色
ゆたゆた漂う 雨の匂い
雨の日の時間
雨の日の薫り
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風について 詠いたいというのに
上手く言葉を紡げない
星について 詠いたいというのに
空についても 詠いたいというのに
言葉が見つからない
言葉が見えない
そのことを
とても とても
もどかしく感じる
今日この頃
詩人:重夏 | [投票][編集] |
時の流れを
全身で感じようとも
恐ろしいほどの変化が
この身に降り注ごうとも
この時間さえ溶けて
消えてゆくのだとしても
記憶だけは永遠に
記憶だけでも
永遠に