重夏の部屋
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[521] 傍にいるほど。
優しさに触れるたび
愛しさが募るたび
また一つ また一つ、と
泣きたくなることが
増えてゆくのです
2006/05/21 (Sun)
[522] 想いの果て。
この想いに
果てがあるというのなら
潔く 散りたい
そして
燃え尽きてしまえばいい
2006/05/22 (Mon)
[527] 蒼の空白。
そっと 小さな
その片鱗に触れたなら
溢れてくる
零れだす
声には ならない
胸のうちのすべてが
止め処なく 溢れては
零れてゆく
止まらない
止められない
蒼の空白に湧き出した
透明な想水
2006/05/25 (Thu)
[529] 涙。
泣きたいのに
泣けなかった夜
泣けたのに
泣かなかった夜
2006/05/25 (Thu)
[531] 道。
落としてきたモノを
拾い集めるため
歩いて来た
この道を 一度
引き返してみるのも
よいかもしれない
2006/05/27 (Sat)
[532] 雨の日の憂鬱。
色とりどりの傘が溢れる町の中
地面にはたくさんの 水たまり
耳に届くは
傘にあたる 雨の音だけ
花びらを伝い落ちる雨
葉の上をすべる雫が
ぱたりっ ぽとりっ
風はぬるく 湿り
何処となしか重い
気づけば 傘からはみ出した
学生かばんが ぬれていた
あぁ もう
これだから
雨の日は・・・
2006/05/28 (Sun)
[533] この物語 涙の行方。
枯れない涙など
ないと思うのに
思いたいのに
貴方を想えば
際限なく溢れて来てしまうのです
2006/05/28 (Sun)
[534] この場所から あの頃を。
振り返る事は 出来ても
戻る事だけは 出来なくて
だから
淡く滲む貴方の残像に
手をかざす事しか
この場所からは 出来なくて
2006/05/29 (Mon)
[536] いつだって 何事に対しても。
迷うことばかり
迷ってばかりいる
ありのままを
受け止めることほど
難しいものは ないのかもしれない
2006/05/30 (Tue)
[537] コトバ=花のよう。
言葉はまるで 花のようだ
咲かせることも
枯らせることも
あなた次第
あなたの注ぐ”想い”次第
2006/05/31 (Wed)
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