重夏の部屋
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[538] 琥珀色の路。
もう 戻れない
もう 帰れない
あの 場所には
あの 頃には
あの人の
もとには
2006/06/01 (Thu)
[539] 時間の流れ 君の背中。
息を切らしながらも
流れる時間を
必死に追いかけている
それは君の背中を
追いかけていた時にも
似ていて
そして君の背中に
届けなかった時にも
似ていて...
2006/06/03 (Sat)
[540] 帰り道。
そうして また
音のない世界に舞い戻る
そうして 僕はまた
色のない世界に この身を翻すんだ
君と別れた 帰り道
いつも
そんな感じだよ
2006/06/04 (Sun)
[542] 小さな 小さな願い。
つないだ 手のひらに
力を込める
願いを託す
この一瞬間だけでもいい
貴方のすべてを
私にください、と
2006/06/05 (Mon)
[543] 再認識。
誰かの手のひらの温度を
知った時から
知ってしまった
瞬間から
きっと 一人では
生きてゆけないのだと知る
そして また一人で
生きて来たのではないと知る
2006/06/06 (Tue)
[544] 蒼の心に。
蒼の静寂に降る
桜色の雨
蒼の静寂を満たしてゆく
桜色の雨
まるで花弁のように
はらはらと
ひらひらと
心に落ちる
心に堕ちる
2006/06/08 (Thu)
[546] 必要不可欠。
貴方がいないと
酸素が足りないよ
貴方がいないと
呼吸さえ
ままならないんだから
2006/06/08 (Thu)
[550] ノイズ。
風の吹かない夜
月の見えない夜さえ
静寂などは 此処にはなくて
2006/06/11 (Sun)
[554] 思い込み。
ちっぽけだと
思っていたモノほど
案外 大きくて
大き過ぎると
思い込んでいたモノほど
案外 ちっぽけだったりする
2006/06/12 (Mon)
[555] 繰り返し。
何度も試行錯誤したあと
結局 辿り着くのは
”貴方が好きなんだ”
という 想いの場所
2006/06/12 (Mon)
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