詩人:重夏 | [投票][編集] |
この声 泡となって
この歌 泡となって
水面で弾けては
消えてゆくだけ
誰にも届かずに
呼吸することもなく
ひっそりと
その声は まるで泡沫
その歌は まるで泡沫
詩人:重夏 | [投票][編集] |
螺旋階段 君を追いかけ
上っていたはずなのにね
歪んだ視界には もう
君の姿はない
風に舞う紅い花弁が一片
記憶を彷徨っている
束の間の幻想なんかでなく
そう 確かに君は此処にいた
雨の中 君を描いた
美しい世界を前にしても
色褪せない時間を抱いて
走り出せない僕が此処にいるよ
一つでも 多くの言葉を
紡ぎ出せたなら 君に
近づけると信じてた だけど
もう 君はいない
水に浮かぶ紅い花弁が一片
想いを彷徨っている
束の間の幻想なんかでなく
そう 確かに君と此処にいた
雨の中 君を描いた
輝く世界を前にしても
色褪せない記憶を抱いて
今もまだ
立ち尽くしたままの僕がいる
解けない鎖と共に
君のいない LASTページ
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持て余した枯れない 涙
いつまで泣いていようか
持て余した枯れない 声
いつまで謳っていようか
咲き乱れたまま
本当に
枯れることを
知らなかったのは
君への“想い”だけだったというのにね
詩人:重夏 | [投票][編集] |
手には 入るのに
そのたび 守り切れず
何度も
何度も失って・・・
そうすることで 初めて
その色を
恋しく想えるのかもしれないね
そして
泣きたくなるほどに
美しいモノだったんだと
気づいてゆくのかもしれないね