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重夏の部屋


[491] 雨の日の時間。
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雨の気配

雨の匂い


まだ少し肌寒い微風が

肌を滑り 前髪を梳てゆく


雨の飛沫をうけ

騒めき揺れる

雄々しい緑の葉


霞み掛った視界

指先に触れる 穏やかな時間


静かな空気を震わせる

しとしと

降り続ける雨の糸


雨音に耳を傾けながら

心地よさに背を預ける


束の間のひととき


響き渡る 雨の音色

ゆたゆた漂う 雨の匂い



雨の日の時間

雨の日の薫り

2006/05/07 (Sun)

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