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重夏の部屋


[568] 空白の隣り。
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後ろを
振り返れば


貴方の面影が
滲んで見えるの



前を見据えれば
まだ色のない未来が
待っていると分かっているのにね



それでも
後ろを振り返れば


幸福だった”過去”が
確かに在って



前を見据えてしまえば


もう
貴方は居ないんだって


嫌ってほど


思い知る
思い知らされてしまうよ



貴方の隣りには もう
誰か居るのだろうか




隣りは空白

貴方は もう


此処には 居ない

2006/06/19 (Mon)

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