ホーム > 詩人の部屋 > 重夏の部屋 > 君に捧ぐ 想い此処に。

重夏の部屋


[621] 君に捧ぐ 想い此処に。
詩人:重夏 [投票][得票][編集]

蒼い空を彷徨う記憶の
結び目は解けたまま


幾度めの季節だろう
巡る想いの粒子は
今も宙を舞い続けているよ


儚い声 蒼い空は
いつかの君を想い出させ

蒼い空 儚い夢は
いつかの僕を
後悔させるばかり



蒼い空に描いた記憶の
鮮やかさが少し痛くて


幾度めの季節だろう
還える場所を知らない涙は
今もここに残ったまま


儚い声 蒼い空は
いつかの君を想い出させ

蒼い空 強い希は
まるで いつかの弱さを
砕いてくれるようなね



強くなる
強くなって見せるよ


そして いつかまた
君のもとに向かうんだ
その手 もう二度と
離さないから、と


抱えきれないほどの
花束 手にして


”君を攫いににゆくよ”

2006/08/05 (Sat)

前頁] [重夏の部屋] [次頁

- 詩人の部屋 -