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重夏の部屋


[630] 西洋かりん。
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繊細すぎた心と
不器用すぎた指先

優しすぎた言葉の欠片と
透明すぎた君の声音



君の心 気づきながら
目を伏せては 

君の愛から
遠ざかろうとしていた


ごめんね...
ごめんね...



嘆くばかりの胸のうち
濁りを増してゆく日々
そして いつか
輝きを忘れてしまうのかな

だけど これはね
きっと
君の手を解いてしまった
刹那への代償



繊細すぎた君と
不器用すぎた僕自身

優しすぎた君の本音と
透明すぎた日々の記憶



自分の心 気づきながら
目を伏せては 

僕の愛 君に手渡すことに
怯えていたんだ


ありがとう...
ありがとう...



笑うことなんてもう忘れた
涙は今日も途切れずに
そして 枯れること
知らない涙路を重ねてゆく

だけど これもね  
きっと
君の手を解いてしまった
刹那への代償


さよなら...
さよなら...


最後の口づけは
もう 儚いまでの夢に散る



<花言葉>
西洋かりん:唯一の恋

2006/08/08 (Tue)

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