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重夏の部屋


[662] 勿忘草色が落ちる時。
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もしも震える指先で
竦んでいた想いごと
掬いあげていたなら

少しは 何か
変っていたのかな


ねぇ...

君が居ない 涙も無い
僕にはもう泣くことさえ
出来ないみたい

最後に残ったモノ
それは 
哀しすぎる 痛みだけだった



もしも白い未来に
竦んでいたこの足を一歩でも
踏み出していたなら

少しは 何か
変っていたのかな


ねぇ...

君が居ない 光も無い
僕にはもう歩くことさえ
出来ないみたい

最後に残ったモノ
それは 
哀しすぎる 痛みだけだった



もう何も 望まないよ
もう何も 言えないよ

もう何も 欲しがらないよ

もう何も 見たくなんてない


―…君が居ないような
       明日なんて…―

     

2006/09/26 (Tue)

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