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重夏の部屋


[737] 勿忘草色に染まりゆく画。
詩人:重夏 [投票][得票][編集]

この白い季節に僕は
まだ 小さく怯えてる

解けた恋の結び目が
冬空に たゆたい

君を失くした小指が
”寂しい”と泣いている


君への想いを宙に放ち

心を空白に
しようとしたけれど 

刹那零れた 想いや涙に
嘘や偽りを重ねることは
もう 出来なくなっていた



この白い季節に僕は
まだ 小さく震えてる

解けた恋の結び目が
冬空に たゆたい

君を失くした心が
”凍えてしまう”と
叫んでいる


君への想いを宙に放ち

何度も心を空白に
しようとしたけれど

刹那溢れた 想いや涙を
無かったことには
もう 出来なくなっていた


すべてが勿忘草色に
染まってしまう

その前に


もう一度だけ
君の声を聴かせて

そうして
君の声の一欠けらを

...僕にください

2006/12/28 (Thu)

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